[しっかりと幼馴染の上に乗る獣を剥がすのは忍びなかったが起き上がると抱いていたその手を離し、少し無理をしてぐいと獣を剥がしそうして胸元に顔を寄せた。刺さったままの銀が痛い。]リヒト………[零れるのは、彼の真名。先ず真っ先に彼にしたのは、きっとここで離されてしまえば、二度とこの手の届かない所へいってしまうかもしれないから。]