― ??? ―
[疑問符つきで自分の名を呼ぶ幼馴染(わんこ)>>813が、困惑の色を瞳に浮かべるのをみて。
どうしたの? というように。きょとりと小首を傾げた。
自分を殺したというナターリエにも、恨むような感情を抱かなかった娘が。
おそらく自分の死に直接は関わっていないのだろう幼馴染を、恨んだり嫌ったりなどする筈がない。
そもそも、エーリッヒが自分に恨まれたりなんだりすると思っているなど、想像もしていない]
そりゃあ、ね。
一度死んだくらいで、そうそう変わるはずないじゃない。
[かわんない、という言葉にも。くすくすと笑ってそう返して、毛並みを撫でた。
思ったよりはごわごわしているが、それでももふもふの毛皮の感触を堪能して。尻尾でもふり返されれば、楽しそうにそちらも撫でて]
ん? なに、どうかした?
[ありがと、な――と。小さな声>>814が紡げば、またきょとりと首を傾げる。
その疑問に答えがあってもなくても、笑顔を浮かべたままでもうしばらくエーリッヒをもふった]