―ゲーム崩壊後―[聞こえていた声が途切れた。馴染み深いはずなのに懐かしくも思える生徒会室で見たのは、赤く塗りつぶされた絵と、赤く塗りつぶされた幼馴染の姿]これが、『方法』?[声は大気を震わさず、生者とは異なる響きをもって発される。春陽は小さく息を吐いて、傍に座り込んだ]……『誰も死なずに』って言ったよね。自分のこと含めてなかった、とか、認めないよ。[こちらに来ても届いていた“声”をなぞり、倒れている幼馴染をじっと見つめる]