─ 到着直後 ─
[神妙な様子で頷く少年の頭をぽふ、と撫で>>850]
ん、まぁ、配達屋みたいなモン?
今の仕事に比べると、危ないかも知れんけどねぇ。
[何がどう危ないのか、は説明しない。
何せ、その種別は多岐に渡るから]
おー、期待してるわぁ、お客様。
[約束>>851に冗談めかして言った頃には、迎えたちがやってくる。
泣いている少年の祖父母とは対照的に、紫色の鮮やかなショールを翻す年齢不詳の後見人の表情は苦笑い。
表向きはとある喫茶店の店主だが、その実、裏通りの実力者である彼女の事、それなりに事情は察しているのだろう。
おかえり、と言って頭を撫でてくれる、その感触に目を細めていると、感謝の言葉を向けられて。
戸惑いながら、最初はそのつもりもなかったのに、結局は連絡先の交換もするハメになり。
やれやれ、と息を吐いた──直後]