[何の力もない、そしてゲルダもそうだと思っている妻には、この手紙の意味が理解できない。そのことに思い至ったアルビンは、そうか、そうだよね、と頷いた]「ゲルダはね、蒼花なんだよ。そして、これが届いてるっていうことは、多分――」