[暗闇の中を進み続けてどのくらい経っただろうか。 恐らく、自分が思うより時間は過ぎていない。 前方に伸ばした翼が何か硬いものにぶち当たる。 また道が折れているのだろうか。 そう思い、探るように左右に翼をもそもそと動かすが]――あれ、れ。[行き止まり? しかし狭い通路、この体勢で長い道を後戻りは]――む、り。[でも、このまま暗くて狭い所にいるのも嫌、と。 どうにかならないものかと翼で押したり叩いたり]