それも、貴方の所為ではないでしょう。[呟かれる言葉に目を上げ、顔を上げる。紡ぐ声は穏やかなもの。こちらへ近付いてくる青年を墓守が避ける筈も無く、ただ少しだけ虚を突かれた様に、その所作を見た]それがぼくの役割でしたから。[握られる右手を見下ろして、表情は仄かな笑みの形を作る]