[重なった唇は言葉以上に何かを伝え合う]…うん。[少しだけ寂しげに呟いた。それを選んだのは自分。それでもこの奇跡の時間が終わってしまうのは切なくて。言っておきたいことはと聞かれて少し考えた]私のうちにあるものは何でもユリアンの好きにしていいわ。大したものはないけど。何かが役に立てそうだったら、使って。[使っていた道具をユリアンが持っていてくれるなら、より近くに居る気分になれるかもしれない]