[額に届いたカルメンの手は、ゆっくりと撫でる動きをする]ユーラ、つらそう。カーラ、つらいとき、いつも、こうして、もらった。クーリェ、にも、ユーラ、にも。だから、カーラ、おかえしする、の。それに、ユーラ、ひとり、で、せおわなくて、いいんだ、よ?カーラ、も、ユーラ、と、おんなじ、なんだから。[同じ体験をしたのだから。そんな意味を込めてカルメンは言葉を紡ぐ。見えぬはずの瞳が、覗き込むようにユリアンの瞳を覗き込んだ]