―中庭―[視線だけで燃やせそうな眼で魔人は全てを見ておりました。閉じ込められた状況を解放するには見守るのが一番の近道と判断しているからこそ我慢を重ねていましたが、発火するのは時間の問題であったでしょう。そんな魔人の眼前で、菓子の実が一つ、ぽつりと実をつけます。]――やっと満腹になったか[苦々しい声で呟いている間に、一人二人とエントの支える道から姿を現していったことでしょう。しかし残り3人となってから・・・・・・出てくる気配がありません。]