[ふわふわ掬いの店番は、呼びかけられた声にんん? と瞬きひとつ]「あれ、お久しぶり。 さっき……は、外してた時に来てたのかな?」[なんてのんびり受け答え。一緒にいる真紅の異界龍は、丁寧にお辞儀を一つ]……お?いんや、いまんとこ連敗……って。なに、そのでっかいわた飴。[もう一回やるかどうか、悩んでいたところにかけられた声。軽く肩をすくめて返しつつ、見せられたそれに、きょと、と瞬いた]