― 都市の通り ―[風景の流れが止まったのは道端のひとつ。目指した人物を認め、其れに添う人物に目を細めた]テレーズ、サリィ。[声を掛けてから歩み寄る。二人ともこちら側の存在と知っていて、それでも反応しなければいいと思った、けれど][彼女たちは程なく反応を返しただろう。苦笑にも似た微笑で其れを受け止める]…ミケルとミレイユから聞いてた。テレーズはいない、サリィは消えちゃった、ってさ。