[何やら、どでかいトロフィーのようなものを渡されて、レナーテがぷらぷらと歩いている。当然、服装はいつものものに戻している。あの姿のまま歩くのは、レナーテにとっては素っ裸で歩くよりも恥ずかしいものだった]……邪魔くせえ。売ったら、いくらかにでもなんねえかな。[非常に不謹慎なことを言っているが、旅をしている身としては、少しでも荷物は少ないに越したことは無いのだ。そのまましばらく歩いていると、見えるのは異質な姿をした若者。普通、人は正装と呼ぶ]お。兄さんじゃん。なんつー格好してんだ。