辛そう、って。俺、別に……。[否定の言葉は、手の動きと、向けられる言葉に遮られる]一人で、背負わなくても……いい?[殺めたのも、護れなかったのも、自分。そう思って、凍てついていた部分が、揺れる]……おんなじ……か。[見えぬはずの瞳に覗き込まれた蒼は、最初は困惑を織り成していたものの、やがて、それを飲み込んで]そう……かもな。どっちかだけ、じゃなくて、一緒に……。