……っ。[力の緩んできた手を横から伸びてきた杖でサッと払われた。エーリッヒの上に倒れこみかけ、寸でのところで横に転がる。すぐに手を突き半身を起こして相手を睨みつけるが]「無駄だと自分でも分かってるだろう?」[諭すように言われて、エーリッヒの方に向き直る。もう処置を再開しようとはしなかった。その内にもう一人、医者らしい人間>>825がやってきて場所を譲ることになった]