[娘が家を出ていってから何日経っただろう。泊まっている場所はわかっているのだから、顔を見に行くことはできるはず。そう思っても、足は向かなかった。家から出ることなく、ただ漫然と時間は過ぎていって。]……そう、ですか。あの子が─ロミが、人狼に。[殺されましたか、と。呟く声はほとんど吐息のように小さくなっていた。]