それを待っていた。[薄紅、更に弧を描き。交差する刀と剣、打ち合った金属はギィンと鳴く]煌と咬み合うか。良き業物だ。[一合、二合…三合。打ち合い続けば力保てぬはこちらの方。痺れ来る前にと、些か強引に刀先を空へ向けて剣を流し][同時に地を蹴り僅か下がる。間合いを抜けるか抜けぬかの境へと]