─事件直後・宿─
…んとに面倒な条件だな。
被害者のケアは俺の仕事じゃねぇはずなんだがなぁ。
[けれど買うと言ったからにはやらねばならない]
[やる自信も確かにあった]
対抗者の資料、ね。
よくもまぁ手に入れるもんだ。
良いだろう。
街に影響が出ないように吊るし上げてやる。
[もはや婆の副業のネタだな、と思うも流石に口にはしなかった]
[対象となった黒幕は、おそらくもう日の目を見ることが出来なくなることだろう]
[紙の束を受け取ると、内容は見ずに荷物へと詰め込んだ]
さてね、遭っちまった時はてめぇの運命を呪いな。
まぁしばらくはこの仕事にかかりきりになるだろうから、会うこともねぇとは思うが。