ふぅん、そんなもんかね?
[ユリアンの言葉に小首を傾げていたが]
ま、じゃあ仕方ねぇな。
[そう言うと、触れるか触れないかで止まっていたユリアンの手をそっと包み込むと]
ユリアンが俺を信じてくれるならだが……
不安なことがあるなら、いつだって話を聞いてやる。
悩むことがあるなら、いつだって一緒に悩んでやる。
後悔しそうな時は、いつだってうじうじすんなって頭叩いてやる。
悲しいときは、しゃきっとしろって立たせてやる。
ひとりよりもふたり。嬉しいことは2倍で悲しいことは半分。
だから、そんな寂しそうな顔すんな。
[自分の頬に掴んだままのユリアンの手を副えさせると、ニコリ微笑みそう言った。]