[けれど、娘が生まれて。娘の胸にある痣を見てから、妻の様子はおかしくなった。一緒にはいられないと、毎夜嘆くようになった。そして、ある日。結社員として、人狼の疑い有る者達が集められた場へ向かうと、そう言い出した妻から娘の胸の痣の意味を聞かされて。生きて帰ってこられたとしても、人狼に狙われる可能性の高い結社員が娘の傍にいることはできないと、告げられた。妻は別れる際まで、娘を頼むと、人狼に狙われることなど無いようにと言っていたのに。私は、それを叶えることはできなかった。]