……確かに、そうだよ。俺は、俺の意思だけでは動いてなかった。朱花が望むままに、己を捻じ曲げて、『神の使徒』たらんとした。……そうする事で、奪わなくてもいい命まで奪った。[止めたかった、と言われて>>856。ぽつり、ぽつりと。零すのは、言葉にできずに溜め込んでいたもの]勿論、朱花のせいだから、で全て済ます心算はないけど……でも。お前が、俺を止めようとしてくれたのは。……嬉しかったよ。[朱の茨に囚われながらも、それは見えていて。それもまた、後にその縛を揺るがした要因のひとつ]