人狼物語 ─幻夢─

84 廻る刻・待宵歌


道具屋 エト

[素のままの疑問に紫の双眸が彷徨う。
微か眉を寄せて悩むようなそんな表情が過ぎった。
ややして小さな溜息の後、徐に口を開く]

 必要とされたかったんだろうね。

[何処か他人事のように始まる言葉]

 語り部見習いだった事があるんだ。
 正当な後継者が出来てお役御免になったんだけどね。
 元々語り部になりたかった訳じゃないけど
 必要としてくれるなら、その役目を全うしたいと思ってた。
 でも、勘違いだったんだよね。
 代わりにもなれないんだって、あの時はちょっと落ち込んだ。

[眉を下げて苦さの残る笑みを浮かべる。
笑い飛ばせると思っていたのに初めて口にした過去は
こんなに時間がたった今でも、
心の澱として残っていたのだと改めて思わされた]

(906) 2013/08/14(Wed) 21:18:53

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