―生死の狭間―[ボクの意識は、死でも生でもないところを漂っていた]ハル……?[聞こえる声は、よく知ったものでありながらどこか違う感じのもの、ボクの声は小さく震えて、幼馴染みには届いたかな?自分が含まれていない、そう言う彼に、ボクは微かに笑んでいた。さすが、よく知ってると思って]ボクも、ハルのこと嫌いになったよ。[表のボクはまだ、倒れたままだけども、幼馴染みの声ははっきりと届いて、彼に届ける声をボクは送る]