それは何より。こちらも久しぶりで、つい。[普通ならば、ついで終わる怪我では済まなかったが]心逸るを抑え切れなかった。…若君に深手を負わせたなどとなれば、御大にも顔向けできなかったところだ。[深紅の鱗に視線を止めて、サラリとそんな言葉を落とし]本当にすまなかったな。さて、無事であるのなら失礼をさせてもらうよ。こちらも無傷とはいかなかったのでね。[僅かに朱色の滲む腰に軽く手を当てつつ。ゆっくりと歩く姿は、だがいつの間にか*遠く離れ*]