大気……ああ、あれって邪魔なのよね。 星が揺らいで見えるんだもの。[少年>>876の言葉に薄く笑む] だから、あたしの力で払ってあげる。[彼の武器が形を変ずるのを見ながら、銀の円弧の端から端へ、直線で手を滑らせる。 弧の中央を左手で握り正面に構えれば、張られた弦が弧と同じ色に淡く光った] 銀月弓――[身の丈程もある弓へ変じた三日月に、矢を番える。 先端を潰した矢ではあるが、それに弦を通じて三日月の纏う銀の光が流れ込む。 魔力は物体と接触した瞬間、衝撃力へと転換されるだろう]