─宿直室─……これから、どうなるの、かな。[ごめんね、の代わりに口から零れたのは、純粋な疑問。窓から見えた空は、冬の済んだ空気の、夜の色だった。多分、もう外にも出れるはず。けれど。ここから出たら、どうなるのか解らなくて。もしかして、何もかも消えてしまうんじゃ、という思いに、その場から*離れられずにいた。*]