人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


双生児 フォルカー

[それから、しばらくして自分の元にかけてくる両親がいた]

「エーファ、エーファなのよね?」

[母親は泣きながら抱きついてきて]

『エーファ、よかったお前は無事で』

[父親は安堵の表情を浮かべている。
フォルカーだと聞かされていたヴァルターも、両親がそう呼ぶのならそこにいるのはエーファのほうだったのだろうと思っていただろうか。
自分は、言葉をうまく、返せないでいた]

「そもそも、この子は、神の祝福を受けてるんですから、人狼だなんてありえないんです」
『俺たちさえついていれば、エーファにこんな思いをさせずにすんだのに、すまなかった』

[彼らにとって、大事なもの、それはエーファであって、その言葉にはエーファの身を案じるものしかなかった。
その日はそのまま家に連れて行かれて、ゆっくり休むようにとエーファの部屋に。
埋葬されるエーファの遺体は、フォルカーとして墓に埋められた]

(912) 2011/01/18(Tue) 19:44:36

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