くす……意気地なし。
[ラヴクラフトさんには……という言葉にくつりと笑う。]
……ああ、言ったな。それで?
[そうしていると床に下ろされ、上から覆いかぶさられる。
最後の言葉には、答える前に唇を塞がれ、驚いたように目を開く。]
ん、あ。ん…………
[そうして、唇を重ね、襟元から滑り込んだ手の動きに僅かに声を漏らす。
そうして、どれほどの間唇を重ねていたか。それが離されると、ぷは、と荒く艶かしい息を吐いていたが]
ん……おいで。
[襟元の大きくはだけた格好もそのままに、腕を大きく広げ、優しい微笑みを浮かべてそう言った。]