約束。[短く、それだけを告げる。視線交わればふわりと胸のうちが暖かくなる。自然と、クロエの微笑みも穏やかなものに変わっていた。頬に添えられる手、それにくすぐったそうに目を細める] ねえ、アーベル?[伸ばした指先に彼の手指が絡む。骨ばった長い指先は力強くぬくもりを伝えてくれた。それが嬉しくて、きゅっと指先を握り返す]