………ええ、生きたかったのだけど、ね。[遺したくない者が居たから。死を覚悟していながら生を望んだ、意識を落とす刹那。矛盾していると、密かに自嘲の笑みを漏らした。ブリジットを撫でる>>910感触は以前のまま。紡がれた我侭にはまた微苦笑が浮かぶ]あの怪我じゃ、生きてる方が不思議だわ。[隻暗緑は一度自分の身体へと。傍に居たリスがこちらを向いて、「キッ!」と一声鳴いていた。刹那、リスが良く入れられていたコートのポケット辺りが淡く光る]