「馬鹿が戻って来た」[耳に最初に飛び込んできたのは、呆れ声]『ラス…?』[声にしたつもりが、微妙にくぐもっている。起き上がろうとして手が使えないことを知る。いやむしろこれは]『…あぅ』[いつのまにか、ミハエルの膝の上に鎮座している。紫のふわもこもどき、一匹]