[通常であれば、容易に断ち切れそうなそれは、風の刃を受け止めるか]……司の血、怨気と成すか![低い呟き。瞳には、鋭い光。一度後ろに跳び、低く身構えて]……怨気、必滅……憑魔を見過ごすわけにはいかない。[それが自身の役目、自身の意義。そう、定めた意識に迷いはなく]……はっ![低い気合と共に地を蹴り、低い姿勢で距離を詰める。下から斬り上げる動きは見せかけ。刃は脚へと向けて繰り出され、上へと抜ける、弧を描こうと]