『ベルナルト…あなたにも御迷惑をかけたでしょう?あの子は、あなたには甘えてしまうから』
[かつての求婚者?には、一際艶やかな笑みを見せて、ごく自然な動作で、頬に手を伸ばし唇を寄せた。親愛のキスにそっと魔力を乗せて、グリフォンの気脈に送り込む。闇の子であるヴァンパイアからの力であるはずなのに、そこに闇の気配が無いのは、彼女が純血種ではないせいだろう]
『まあ、ウートラ様、お懐かしいこと…お助け頂いたこと、感謝致します』
[エントは動けるようになっていただろうか?ともあれ同じように艶やか笑みに敬意を乗せた言葉を贈り、マントの端をつまんで、恭しく一礼した]