[ざわり、と風も無いのにハニーブロンドの髪が揺れ、一瞬大きく広がった。そしてみるみるうちに薔薇より深い血の紅に染まっていく]『ちゃんと反省なさい。じっくりね…』[昼が夜に姿を変えるように、闇の色を濃くした紫の瞳が紅い瞳を覗き込む。指先からは魔力と血が注ぎ込まれて、傷の治癒を早めたけれど、回復する喜びよりも強い恐怖に凍りついたまま動けない]