[有耶無耶の内に再開の運びとなった茶会の席。そもが食という物を必須としない存在であるが故か、それ自体には今ひとつ気が乗らず、窓辺で一人、ぼんやりと。……理由の一つが珈琲の香りなのは、否定すべくもないのだが]『きゅ』[ぼんやりとしていると、頭の上にぽふり、と乗る何かの気配。視線を上げたなら、覗き込むすみれ色のふわもこと目があって]……?[突然の事に戸惑いつつ周囲を見回せば、目に入るのは影輝の王。右手の親指で、肩越しに自身の後ろを示す様子に、何か話があるのか、と察してそちらへと]