[幾許の時が経ったか。不意に訪れた静寂に、目蓋を上げる。違和感。顔に手を当てる。異なった視界。空気までもが、変わったように思えた]……なんだ、これ。[疑問を含んだ声。答えを齎す者は無い。今が夢なのか――もしくは、今までの事が、夢だったのかような感覚を覚える]