えーと、だから、あれだ。『本』としての形にはなんないけど、俺の綴りたい言葉、覚えててくれるんなら、今からテレーズに頼むよりはお前にやってほしいかな、って。……そう、思う。[過ぎた時には何も出来ない。それへの慰めなどは上手く浮かばない。なら、できるのは、今の肯定。例え儚く消え行くだけだとしても。この青を見た思いを、内に秘めたまま消えるよりは、という思いもまた強いから。それをなすならば、と紡いだ言葉は、先に告げられた望み、それに応える、という答えでもあった。*]