ま、まだ壁は一つ残ってるけど……絶対、超える、から。
[優しげな笑みに返すのは、決意を込めた言葉]
ん、そーだね、さすがにこれで決められないのはまずいし、さ。
後から、そっち行くよ。
[軽い口調で言って。名前の話に、きょとり、と瞬く]
ああ、そう言えば。
俺は、アーベル。アーベル=クラヴィーア。
確かに、最初はこんな事話すようになるとは、思わなかった……っと。
[最初の時の事を思い出して呟くのと、こちらを呼ぶ声が聞こえるのは、どちらが先か]
やべ、時間っ……んじゃ、また後で!
よかったら、演奏、聴いてってくれよな!
[向けるのは、自信を込めた笑み。
そのまま、ふわり、風を舞わせつつ、会場へ向けて走り出した]