……でも、まだ、そんなに経ってないんでしょう。中身だって、無くなってない。[僕は強く目を瞑ります。僕の時とは違うから、きっと。そんな思いだけで、必死に声を絞り出しました]だから、……早く戻ってよ、きっとまだ間に合うよ……[目を薄らと開くと、霞む視界の端に、淡く光る何かが見えました]