『……お見事』
[肩に手をかけられた時点で、白もふを抱えて逃げていた漆黒が、ぽつり、呟く]
『ホタルビ……お前は、本当に……』
[同じく、いつの間にか逃げていた黒もふが、呆れたように呟いて尻尾を揺らす]
『この後、残されている仕事ですか。
まずは、全員をここから退去させまして……』
[投げかけられた、仕事に関する問いには、漆黒がため息混じりに返す。
全員の退去確認後、この空間を一時的に凍結し、増殖を止めてから最後の駆除をするとか、色々とあるのだが。
結界組成の関係で、結局当事者の回復待ち、という、予定調和がついてくるとかこないとか]