─ 7年後 ─
……やほー、ただいまー、姐さん。
カルーアちょうだ……って、あれ?
[真紅のコートの裾を翻しつつ、開いた扉の向こうには見知った姿>>944]
なに、どーしたの、急に。
来る、っていうてなかったでしょ?
[きょとり、としながら問えば、返されるのはデートのお誘い。
こやつどんどんませてきたな……などと思ったのは一瞬。
墓参り、という言葉に、ふ、と息を吐いた]
やぁれやれ、ったく……。
姐さん、オーダー変更。
コーヒー淹れて。
[一杯飲んだら出るから、と。
笑いながら言って、紅い羽つき帽子をカウンターにふわり、と置いた**]