>>946[背を向ける前に見えたひょうじょうは、ふきげんそうで。ざまあみろと小さく舌を出してやろうかとか思ったくらい。そのまま、部屋の外へ出ようとしたのに、肩を掴まれれ]──触んな。[いらだちをふくんだ声になっていることはわかっていた。きっと拳が飛んでくるんだろうな、と思っていたら本当に飛んできて。つい、癖で。その右拳を左で止めると]弱いのが、伝染る。[自分の右の拳を躊躇いなく相手に向けた]