>>957……やなお互い様……だな。[ふ、と。掠めたのは、自嘲の笑み。名を呼ばれ、そちらを振り返り。……僅かな、逡巡。触れるのに、負い目がない、と言えば嘘になる。自分が、生命を奪ったもの。システムに抗う間は、屈さぬためにと。それへの感情からは、目をそらして、押さえ込んでいた──のだけれど]ああ……最後、だもん、な。[呟いて。手についた泥を払い落とし。丁寧に受け取る。記憶が、今と、交差する。あの瞬間の感触は、感じた痛みとともに、確りと覚えていた]