痛。[ようやっと腕の痛みに意識が向いて、小さく声をあげた]いや。悪い、悪い。[けれど次の瞬間には、ちっとも悪びれた素振りもなく、薄く笑みすら浮かべて謝罪を述べると、ぽん、と軽くユーディットの頭を叩いた]……うーん?夢ではない、としても、そうしたら奇妙な話だね。これも“場”とやらの所為なのか……。