―暫しの時過ぎて―[木を削る音が響く。あの日、集会場へと連れて行かれる前。この木札は、長く閉ざされる冬を使って復活祭用のカードでも作ろうかと思って持ってきたのだった。けれどそれは、想像もしない短い期間で、全く別のものへと変じてしまった]