[そして、最後の一枚の花弁が彫り上がる。その下へと心を込めて、その名前を彫り込んでゆくMatthaus Bormann ]……一番の被害者でもあるのに。その誤解を解くことも出来ない。[葬儀の前、ジムゾン神父から釘を刺された。教会はそのことを認めるわけにはいかない。だから口にすれば、それは偽りだとして処断されることになるだろうと。どちらにしても真実は伝わらない。全てが終わっても、やはり無力なままだった]