―数日後―[宿を出たときに、フォルカー>>970から声がかかる。 淋しそうなその顔に僅かに苦笑を浮かべて小さく頷く] やあ、フォルカー。 そうだね……外でやることも、あるしね。 それに、もう此処であたしが手伝えることもないしねえ。[後始末は手伝えても、住み着くのでなければ復興にまでは手が出せない。 できることは今までどおりのことかもしれない、と考えながら、でも今までどおり次の夏にくるかどうか、まだ決断しきれていなかった]