─ 白花亭 ─
[白花亭の奥へと踏み入ったのは初めての事。
思わずきょろりと周囲を見回して]
[サリィの指先がなぞる棚に並ぶレシピの数に瞬いた]
…そういや結構色々新作食べさせて貰ったもんなあ。
[小さな呟きひとつ切りで、苦い微笑みには笑みだけを。
はっきりと、確実に頷きを返して]
きっと見てくれるさ。
親父さんも見て、少しずつ取り入れて。
きっと幾つも幾つも、定番メニューになってくと思うぜ。
…綺麗なままかどうかは扱い次第かねー?
[けら、と笑うのは、笑みを深めさせたかったのがひとつ。
少しだけ、自分の色、に、泣きそうになったのが、ひとつ]