>>972へったくそ。[嘲笑うかのように小さく口にする。自分の肩をつ噛んでいた手は離れたけれど、よろけて倒れなかったことだけは予想外で、表情にはあらわれなかったが少しだけ驚いた。周りが騒ぎだすのが聞こえたけれど、今更これくらいで済ませる気もなかった。胸倉を掴まれて足払いをかけられるも、やっぱりそれはうまくかかっていなくて]足払いってのは───こうやるんだよ…![ぐ、と襟元を掴んで相手のかけてきた技の正しいやり方を逆にやりかえす。ずっと相手よりも速く、手慣れた動きで]