[壁を叩くアーベルの後ろで、その様子をじっと見守る。 ふと、辺りを見渡すと]――――っ。[掲げた翼の羽先を入り口へ向けて整列させる。 その視界に映るのは大きな蛇の形をしたクリーチャー。 まだそれは遠くに―― 外れ傾いたドアの隙間から頭を覗かせている程度だけれども]